3月3日

曇り。


最近、5時間くらいで目が覚める。そういうときは大抵、性質として未来にはまず不安がはびこる。四種体癖の特徴だとか。

根拠はないけれど、そういう精神とみなされてるものは、整体と食事で変化すると確信に近い気持ちがあって、うまい方法の一つは人を抱きしめて抱きしめてもらうことだ。好きな人だったり赤ちゃんを抱きしめたときを思い出すと、もう間違いない。

今日は減食することにした。自分が発酵している気がして、この発酵は栄養過多なんじゃないか、という考えが浮かんでいて、脊椎のくっつきと腰痛も、これで軽減されるとなんでかわかんないけど予想している。

野口整体において性格以前に身体の癖によるその人の性質があることが言われていて、それを知ったとき僕はなんとも気が楽になった。同時に「成功する人が必ずする習慣は…」とか「ネガティブなことは言わないほうがいい」とか、自己啓発的なものや自己変革を促す発言にたいして、そんなのやめたほうがいいよ、と思う。短所と長所が一緒になってることをこの人たちは知らないんだろうか。四種体癖は「好き」より「嫌い」を見つけやすい、という。それが性格以前の体質で、花粉症や胃下垂みたいに決まってるのだとしたら、それをどううまく乗りこなすか、それを自分で見つけるしかない。というわけで、身体に正直になろうと耳を傾けると、食べ過ぎ(とくに甘いもの?)と出た。もともと少食ではあるのだが。


『幻のアフリカ』が面白い。

「グリグリを売りにきた男にひどく腹を立てる。それを使うときに唱えなくてはならぬ呪文がどういうものか尋ねると、呪文の一つをノートに記すために繰り返させるたびごとに

違う文句を言い、訳す段になると、またまた新しい文句を言うのだ……。」

「またたとえば、空がすっかり曇ってきて、雨の降るのが誰の眼にも明らかなときに、雨乞いのための供犠の儀式をするといったことだ。」

「オゴン(ドゴン族の首長)は決して身体を洗わない。毎晩、一匹の大蛇が洞窟ら出てきて、オゴンの家へ入り、彼の身体をなめる。蛇は、ほかでもない、すべてのオゴンの最古の祖先だ。祖先は死んだのではなく、蛇に姿を変えたのだ。オゴンは一種の造物主であるらしく、そこにいるだけで、世界の秩序を、種子の発芽から暦の運行に至るまで、揺るぎないものにする。……」