2月17日

深夜から朝にかけて、雪。日中は雨、夕方には止む。


何度だって朝起きたら雪が降っていて外が白くかぶさっていれば、その度その度あぁ、雪が降ってる!きれいだなぁ、としばらくぼんやり外を眺めていたい。

雪の日に、不便だからなんて雪を迷惑がるなんてなんてつまらない人間だと思っている、いや本当はみんな嬉しいのに仕事のことなんか考えてしまうから興奮したり喜んだりする心の機微を抑え込んでしまっているんじゃない?子どもの頃はそんなことなかったじゃないか。

時間がゆっくりになって音もシンとして、空も空間も白一色で空中庭園が浮かんでいるようで、見上げれば舞い落ちてくる雪をみていて、次第に地面が気球のようにそらに上がって行くように見える、もう普段とは別世界だ。だから雪の日には仕事なんか休みたい。朝、空が真っ青で朝日が身体をあっためて、目が陽光に軽く押されるように眩しさを感じたら、仕事なんてやる気は一瞬で蒸発する。

あぁ、そうか。カメハメハ大王は僕にとっての理想の生き方なのだ。お金を稼ぐこと、それが中心になって回ることから外れたい、と思っているのだ。

それなのに、今日もこうして仕事に向かうのであった。労働を労働でないように仕向けることとは真逆のことを、労働でないものを労働のように見せかけること、そうしてお金が生まれる、これはカモフラージュ、というだけのものではないような気がしている。