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8月27日

曇り。


いつのまにやらこんなに日にちが経っていて、最近の自分の日にちの進行は小屋の進行具合とリンクしているらしく、雨の週末ばかりでまるで作業が進まない、だから日にちも進まない、小屋に手がつかない日はループして戻っていて本当に時間がそうやって進んでいるが、何か為したのを思い出すと僕の中のそのことの時間は進んでいると感じる。カナブンの数が減った。カーテンを開けて部屋を暗いまま寝転がると、虫の声があらゆるところから聞こえてくる。道端の桜の木を通り過ぎたとき、頭の上からピリリリリ、と聞こえてきた時地面だけじゃないところから聞こえた虫の声に驚いて感動した。音はいつでもある。生来、耳の聞こえない人に音楽はどのように響いているのだろう。目の見えない人はどんな夢をみているだろう。彼らのことを全然、欠落しているように思えないどころか、彼らの世界のみえかたを知りたい。他の皆の世界の触れ方で触れてみたい、と思ってしまう。四歳の姪がカンボジアのお土産の空箱の多頭の蛇や仏像や象の絵を指差して、「これはサンボァ、これはセィロァン、ジヌヴィリェ~、これはスァボぉ、…」と言うのですげえなカンボジア語読めるの!?と言ったら、彼女の命名だったのに驚いて、「これは?じゃあこれは?」

と聞き返すと、ついさっきと全然違う名前を言うのに全く気にしないのがさらにすごかった。そのあと、折り紙のウラに色で描いたグシャグシャの丸や線を指で差しながら、彼女にしかわからないその文字で書かれた、折り紙の大きさでは収まりきらない長さの手紙を読んでいた。