7月24日

雨。梅雨は開けたのだろうか?

夜になってやんだ。


チェーホフ「曠野」を読む。道の水溜りやそこに浮かぶ泡、ポタリと落ちて、降り出す雨。キャラクターの立ち上がり方、突然の笑い。朝から夜までのあたりの変化と、その後からついてくるような人間の動きの細かく、的確な筆。こんなふうに風景を描けたらなあ!

なんで、もっと早く読まなかったのか。いつも途中で投げ出していたのに、じっくり腰を据えて読み出したら、あまりに面白くて何度も読み返したくなっている。


現実では、仕事の別れ目。自分は、小説を書きたいけれど、金を稼ぐための仕事は何をしたらできるのだろう。不安。

生活に苦しかろうが、変化することへの不安による躊躇と安住のほうが、ずっと楽なのだ。どのような暮らしぶりかはあまり関係ないのかもしれない。ただそれが続いていくことで、見なくてすむことが足を引っ張っている。他人としてみると、低いハードルがどうしてこんなに高く感じるのだろう。でも、もうきめなきゃ。