11月25日

曇り。正午にみた空の雲はまだ薄く白く形が千切れたりくっついたりもさもさしていて雨までは時間がかかりそう。でも風越山のてっぺんを覆ってしまった白い濃い雲をみると雪になってもいいくらいに見える。夕方、ポツポツと雨が降ってきた。寛大は落とされるフリが好きで、「イヤーッ!」と言ってケラケラ笑った。

最近、不眠症ぎみで寝付くのが遅い。10時半に起きて、みんなにコーヒーを淹れる。そのまま炬燵でおかあさんと優子さんと三人で少しおしゃべりをしていると、いつのまにか1時になっていた。検便を忘れてましたー!とかおたんが連絡をくれてお店に行ったついでにコーヒーを貰って、昨日の売上の計算をして、とても暇だった、原稿用紙を開いて小説の続きを書く。

小説、になるのか全然わからないけど書いていると思わぬ言葉やイメージを書いて驚くことがある、書くことが考えることになっている。たとえば自然(世界、とおんなじ意味で自然)は人間と同じように、人間でいうところの感情を持っていて、人間なら笑ったり泣いたりするのと同様の変化を自然もしているという直観?も書いていたら教えてくれた。このことを知って、パーッと目が開かれる思いがした。結局、一時間で2枚も進まず帰宅。

夜バイトなので、小一時間寝ようと思ったら寛大がこっちにくるといってぐざって、ちょっと遊ぶ。子供が抱えてる抑圧のことを最近、考えている。身体の動きのイメージとのズレなんかはともかく、ようやっと形になりだした言葉のもどかしさなんかをみていると、少し胸が締め付けられるよう。僕らだって、言えたつもりになってるだけでさっきの嬉しさとこの嬉しさは言葉にしてしまうと同じものにしてしまいがちだけど、実際は全然違ったりしてるのに、それはないことにしてわかった気になってるだけだったりして。

夜バイト。