8月3日

晴れ。


朝から苦手な雑事に翻弄されて、なんて要領が悪いんだろう、といつもじゅうぶんなくらい愕然として憮然としてるのだからもういいのに、また愕然として憮然とした。

間違ったメールを送ってしまい、佐藤さんに迷惑をかけて、申し訳ない気持ちで連絡。いや、ちょうど、連絡をもらったんだった。ここでまた、僕は自分の価値観への自身の信頼のなさを自覚して、あちゃー、とへこむ。と同時に社会の持つそれを知るきっかけを与えてもらえた。とても大きな収穫であった。エチオピアは、僕が出したい味を出せている。出したい味を引き出したい気持ちが先行して、ちょっと前面に出すぎているのかもしれない。少し冷めてくると、エチオピア特有のベリーや桃の果実の風味がはずかしそうに顔を出してきたので、ひと安心。


午後になって、まだ気持ちが波打ってざわついていたせいか、山羊さんで松浦くんと篠?くん(名前、忘れた!)と話してるときにやけにテンションが高い。

夜、焙煎。パプアニューギニアを失敗してしまった…。やり直し。こないだのお土産の豆をいれると、中深煎りの豆にしっかりと花の香りが広がる。これを飲んでから、深煎りをすぐ飲んでもらうとただ苦いだけじゃないことがわかってもらえると思うのだが。スコッチのアイラを飲むのと同様の、ヨード香に隠されたそれぞれの味を拾えるようになったときのあの驚きを、飲む人にも味わってほしい。が、やっぱり夜にまでなって、立て続けに焙煎をしてはいけない、と思ったく空は、この三日ずっと雲が普段より大きく橙がかっていて、妖しい雰囲気でした。