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6月5日

曇り、後雨。肌寒いくらいの天気だ。


パプアニューギニアAAキンデンエステート。焙煎したものを割って割って音を聞く。聞く、聞く。覗く。1ハゼから2ハゼまでの豆の変化がどのような変化なのか掴めていないことが今の課題。豆がどう感じているのか、いろいろと探っていくアプローチが幾つか頭に浮かんできたので次から試していくことに。

今のコーヒーは酒に例えればワインだろうか、僕はウイスキーや上質な蒸留酒のイメージに近づけたい。コーヒーはブドウと同に果物だからブランデーか。でも甘さが先に立ちやすいブランデーよりは、ピートの後ろから甘さや酸味がこっそりやってくるモルトのほうに引き寄せられたい自分がいる。ブレンドかシングルかではなく、個性を最大限に引き出すというよりも、口に含んで転がしていると様々な味がゆっくりと広がって現れて溶けていくみたいに層の厚いイメージ。

鰯とイカを捌く。イカと春菊のペペロンチーノを作る。パスタばっかり作ってるなぁ。星の王子さまを読む。


焙煎機を大きくするべきか否かの葛藤は、味に対する気持ちだけではないものがあって、それは焙煎の量のことで、月に何百kgもの豆を焙煎することへの少しの疑問が消えないからでもあって、飛躍させてはいけないけれど、マックのジャガイモ畑が見渡す限り延々と広がる畑がまるで豊かに見えないのと同じように思えたりする。以前は見たことも匂ったこともない遠い異国の自分の中だけで作り上げた農園を同一化させては問題視して悩んでいたけれど、大抵の社会問題は具体的なそれとは乖離していることを空き家の件で学んだ僕は、いまはだから自分が引き受けた範囲を変化させようと思う。

僕一人が何かやっても、世界は変わらないという諦観は間違っているどころか、僕が変えられるのは僕でしかない。美味しいコーヒーが味のことでしかないのなら、これほど皆悩むことがあるだろうか。

虫を、なるべく殺してしまわずにいたいといつも思っているけれど、コーヒーの話とも繋がっているのだ。