5月27,28日

晴れと晴れ、ときどき曇り。


27日。朝起きると、畑を鍬で耕して堆肥をまき、ルッコラ、春菊、大根、人参、二十日大根の種を撒く。ホースで雨みたいに水を撒く。

遅めの朝食か早めの昼飯を食べてから焙煎小屋へ。ペルー・マチュピチュタンザニア・タリメ、ブラジルをそれぞれ焙煎する。やいた豆をそのまま計量して袋詰めすると、狐に持っていく。

コーヒーチケットが一応完成したが、これをデータにして販売したらどうだろう、とふと頭に浮かぶ。コーヒー豆販売の契約販売用のスタンプカードのラフを描く。なかなかいいんじゃないかな。フリーハンドで、数字のフォントを描くのが最近うまくなってきたみたい。一体、何に活かされるのか開目わかんないけれど。

夜、ショットでバイト。久々に立つカウンターも、特に緊張はない。が、お客さんとの会話が、一つの話題で長続きしないで途切れて続いていかないのが、話し下手の回転の悪さも以前と同じでまいっちゃう。懐かしい感覚だ。やっぱり喫茶店やカフェのカウンターとバーのカウンターは、明らかに違いがあって、喫茶店を開く前にバーの接客を身につけておこうと考えた10年前の自分に感謝。なにしろとことん苦手な電話を勢いあまってした自分がいなければ、恐らく今はない。片付けて、4時に帰宅。


28日。起きたら11時だった。

ケニア・キリニャガを焙煎。

優子さんを迎えにいって、その足でアートハウスへ寄って由理さんに会う。玄関に民族の細長い大きな仮面が二つ、並んでおかれており目が釘付けになってしまった。左の仮面は1mを超えた長さで口がぽっかり空いている。右は一回り小さく、口は閉じて左の仮面より青や黄色オレンジの彩色が鮮やか。おでこのあまりのラインは髪の毛のようで、多分左の阿が男で、右の吽は女なんだろう。それぞれ模様がアシンメトリーで、それがまた仮面に力があって、二つ一緒に並べて欲しいなぁ。

盛況なご様子で、いいないいな。布の柄も籠の色の選択もどれも頭の中にしっかり残るように見ておく。ほんとはパッと買えたらいいんだけど。優子さんが欲しいといったものもパッと買ってやりたい。お金欲しい(笑)どうやってお金を稼ごうかな。

コーヒーを飲んで帰る。京子さんから空家のことに関して、とある人を紹介してもらう。えいやっと勢いをつけて自分で背中を押していかねば。

いままで、本当は空家が増えていくこととかお金の稼ぎ方とか、いわゆる社会の中でのことなんかに頭を巡らす隙間と時間なんてもったいないと思っていた、それは今も思っている。でもそれは、本当に思考しなくてはいけないことは何であるか捉えることも捉え難く、思考するには腰を据えねばならないことなので単純にいえば逃げているのだ。

社会の内に自然があるのではなくって、自然の内に社会がつくられている。そのことを忘れずに。

お金のことといえば、手相がよくわからない。金が生まれる前から手相の線はあった。生命線とか運命線はなんかわかる。結婚・恋愛運の線もなんとかわかる。でも、金運の線が何を意味しているのか誰かわかっている人がいたら教えてほしい。金が生まれるより以前、金運の手相はいったい何の運をさしていたのだろう?狩猟採集民族にとっての金運の線は一体なんの相だったの?いやでも、これが本当に思考することなのか。


由理さんから京子さんからのお裾分けで頂いた鰯を捌いてムニエルみたいにして食べたら、想像以上に柔らかくて美味しかった!小さい鰯は、なんとも次の鰯へと誘う憎いサイズで、無人島で生活する番組の夕飯時のあの「もう終わっちゃった」感が半端ない、それくらい美味しかった。ご馳走様でした。


筋トレして寝る。最近、全然本が読めてない。