4月20日

終日、雨。深夜手前で雨足が強まる。昼間、風は強かったかしらない。


朝、起きると腰痛がひどい。痛いとこはどこかうつ伏せで手で触って数えるとどうも腰椎5番が引っ込んでいて、目覚めたときがいつも一番痛い。そういえばと思い出して、読み直してみるとあったので、うつ伏せのまま左太ももから脛にかけて薄めに折りたたんだ毛布を敷いて左足をすこし浮かしてぼーっと呼吸しているうちに旨のあたりがじわりと温かくなって、足のほうが少し熱が下がるというか冷たくなって楽になる。これは骨盤の、とくに仙骨を緩めてやる。骨盤が緩むと呼吸も深くなる、気持ちもほぐれる。

ちかごろ、精神とか心とかは身体全体のことを指していると実感している。


26日に珈琲の出店の依頼を貰って、即決でやりますと応える。カウンターの屋根をどうしようか思案する。白い布生地でテントというか天蓋みたいにつけてみたい。

京子さんも、一種類くらい珈琲のメニューが増えてもいいわよ、と言ってくれた。ありがたい。


「寓話」を寝る前に1〜2章ずつ、ちびりちびりと読む。さっきの身体のことが、身体は一番身近な自然である。「意味の変容」でいえば、自分の身体こそ境界なので、では内側はどこなのかというとそれは身体の内部のことではない。だって内部とはいえそれはやっぱり身体なので。

第二刷で著者である森敦が「非ユークリッド空間はもちろんあるけれども、ユークリッド空間はひとつの理想空間である、ということです」というようなことを言っている「理想空間」のことを言っているのかもしれない。身体をまず自分から切り離して外部に属すること。徹底的に、頭で考えることではなく身体に委ねることを言っている。