4月10日

雨になりそうなどんよりとした曇りで、ずっと瀬戸際でこらえている。夕方からポツリポツリとアスファルトに黒い点ができていて、知る。

昨日、社用車のカーナビが「大仏の日です」と言った。それを聞いて、「あ、そうだった!今日、大仏の日じゃん忘れてた!」とかなる人がいるんだろうか。いたら、それはどんな人なのだろう。


知らない質問者へのアドバイスは、「そんな会社、さっさと辞めちゃいなよ」に改めることにして、FBに原さんへの私信を送ったことを少し後悔した。あの人は、とてもいい人だ。

桜が満開になるといつも雪が降る記憶があるのだけど、今年も雨だけかと思ったら山の方は白くなっていたし、朝は雪を積んだ車が目立っていた。そうはいっても、桜が咲いているあいだずうっと雨模様。花が散って道に溜まって、若葉が膨らみだした頃に桜の木だけじゃなくその場全体が桜になったように見えるときがある、その時が一番好きかもしれない。二月もらまだ半ばの、芽がまだ枝と同じ灰茶色で、わずかに桃色がかったその芽を思い出す。


「いま私は、絶望しかない。」

そう思っていることを、僕に向かって声にした。