3月7日

晴れ。風が強い。街の上は雲ないけれど、両山脈の上に荒々しい雲が乗っかっている。


午前中は木取り図と完成図を描いて、実家で余った木材を貰って寸法を測る。

ラーメンを拵えて食べる。マルちゃん正麺の麺が太くて美味しい。

午後からカットして、それぞれが接続するところにケガキを引く。『清く正しい本棚の作り方』という本には、材木のカットはプロの建具屋に頼むこと!とあるけれど、間違いなくそうした方がいい、と肌で感じました。コンマ5ミリが目についてサンドがけするも、絶対に直角水平にはならない。どえらい時間を食った。

結局、今日はここまでで終了。本棚を作る。


冷凍のカキでパスタを茹でる。

瓶を捨てに行ったら、リサイクルステーションは第三土曜だった。


真夜中、帰宅困難地域の除染を続けている人たちの活動が特集され、人のいなくなった街にカメラを据えて、荒らされた畑の犯人をそこに捉えようと試みていた。畑に作物がある、ということは帰宅困難地域ではなかったのかもしれない。そこには列をなして夜道を駆ける猪の群れやハクビシンや狸や大きな鼠が沢山、草木がけぶる中を通り過ぎて行った。三年、たった三年人がそこにいなくなるとそこにはこれだけの動物や植物が溢れる、そのことが僕は感動した。去年、富岡町まで足を運んだ時に見た風景の美しさを思い出した。

(この感動が不謹慎だと感じる人がいるかもしれないけれど、自然と対峙した時に受ける感動は、まさしく自然の厳かな無慈悲さが大きく作用してることは間違いない。)

というわけで宮澤賢治を読みながら寝る。