12月17日

はれ。


不動産屋へ物件を見に行く。掘り出し物に一件あたる。僕としてはここでやりたい!と思わせる場所である。

空き家事情にも触れてみるも、やっぱりどこでも事情は同じよう。自ら動いて、事務的な手続きをお願いすることがよいようだ。はなから空き家は問題じゃないですか!という姿勢でいっても、個々の所有者の考えや事情を無視したところでそれは僕自身もムカつくなぁと思う大上段なところからの意見になっていたことに今さら気付いて、やり方を変えてみようと思った。しかし、誰に聞いても丘の上はシャッターだらけで人も歩かず淋しい、なんとかならないものかな。そう言っている人ばかりだけど、このギャップはなんなんだ。わかってることだけど。


時折、不安でやりきれなくなる。とにかく頭と身体を動かして、あと言葉にする。最近、学んだこと。

こないだ朝方にパニックみたいになった時、パニックの人を真似てブツブツとなんでも口に出すことと、あと身体を動かして誤魔化したらこれが案外功を奏した。異常な行動と思われるものは、異常でもなんでもなくて、行動する人、ちゃんといえば行動する人の身体にとってはそうすることが自然なことなんだ、と思いついてそれも布団の上で丸まりながらブツブツ言葉にした。


コーヒー焙煎。グァテマラSHB200g。

二ハゼ前に火に近づきすぎて、肌焦げが多く出た。


未明の闘争を、繰り返し読んでいる。ある批評を読んで、あの文法が脱臼した「私は〜篠島が歩いていた。」が、チャーちゃんが歩いていたとは書けない、というなどを読んで膝を打つ。すごい。頭のいい人はいる。それだけで嬉しくなる、本当に感心する。

と同時に、村中鳴海の声が溢れ出た時やスラム街の子供たちの走り回る姿や山下公園?で思い思いに過ごす人々の風景を読んだ時のあの感じこそが僕にとって小説だったんだな、とも思われた。80pあたりまで読んで、所々エンジンがかかるけれど、まだドライブはこない。一度終わったら、またすぐ初めに戻るのもいいかもしれない。