11月6日

晴れのち雨。


『未明の闘争』を読んでるうちに眠くなって早く寝たのに起きたら昼だった。

優子さんを乗せて車を走らせていると後方から猛スピードで対向車線を逆走してくる車がまんまと対向車とぶつかり、そのまま押し進んでY字路を左に過ぎて行った。同じ進行方向だったからハンドルを切ると右手の川に沿って堤防の上を走る車はいつのまにやらおばさんが多い観光客の大群となって前方の山を右にカーブしながら上る道をそぞろ歩いている、その左側の車道を進んでカーブを切って上り出すと、虚空蔵山の登山道に似た山道をボーイスカウトの格好をした少年たちと登っていて、その時はまだいた優子さんは古くてでかい病院や学校のような建物に入るうちに中学の友人たちになっていた。技術室にある何かを敵に捕縛されないように確保しなければならず、廊下の低いところにある窓や机の下を潜ったりベランダを飛び越えるうち、職員室前のロビー近くの廊下で眼鏡の先生に見つかったから皆でトイレに行くふりをして難を逃れた。トイレの中には校長の革椅子で遊ぶ山川さんたちオジサンの写真が飾られていた。ロビーでは三組の芸人が合同コントの練習を始めていて、二階に降りると誰かは雨上がりと交替していた。目の前は時計塔の巨大な時計をぐるりと囲む石造りの通路で、壁に備え付けてある鉄扉から外人の勇者がチンチンをぶらぶらさせたまま出てきた。通路の角を曲がろうとすると向こうから走ってきた、中年の眼鏡のヒロインとぶつかった。褪せた水色のサイズのでかいパーカーを羽織っているだけの姫はくるりと向き直り勇者に背中を向けると尻から、一見していかにも造りモノとわかる尻の穴がパーカーの裾を持ち上げて飛び出していて、なんの躊躇もなく勇者は造りモノのチンチンを突き入れた。緩やかに腰をふった。二人はほっておいて扉を開けて外に出て、川向こうへ橋を渡り、岩山の山肌をくり抜くように削って作った、鳥居が並ぶ参道を皆で歩いていると前方の山の向こう、谷を縫って進む参道の先からもうもうと煙が湧き出していて、少し間をおいて空から赤く熱せられた小石が幾つも降ってきたので皆走り出した。隣の小さな子を抱えた。あまちゃんのテーマが流れ、見れば川の水もなくなって濡れた川底が現れていて、それから突然ものすごい激しい揺れが、きた。それから何かが幾つかあって目が覚めた。忘れないように蒲団にもぐったまま、今みた夢をボソボソ繰り返した。


棚の足に新聞紙を噛ませたり、扉をいじったりした。

カレーとサラダを食べて、後から辛くて美味しかった。


店が暇な時間に、『桐島、部活やめるってよ』を観る。橋本愛かわいい。一番何考えてるかわからないところが、かわいい。神木隆之介の歩き方と走り方が、サッカーボールを蹴り損ねる場面なんかいらない、と思うくらい良かった。吹奏楽部の女の子は、BGMのためにいたのだろうか。才能のある人ない人、容姿端麗な人ブサイクな人、リア充と非モテ、それぞれ持つ人持たない人の区別が齎すイメージがそう単純ではないことを説明をなるべく排しながら描かれる、その描かれる中で決して短くない時間が割かれる彼女の最後の笑顔は説明的すぎやしないだろうか。キスシーンを挿入するためにいるみたいな彼女、可哀想。説明的になって萎むのは最後の、主人公二人の場面も同じように余分なように僕には思える。余分、というか簡単に収斂に向かいすぎ、というか。二回である重要性はどこにあるのだろう。

後半のクライマックスに向かう前の方が好きだ。そうしてみると、やっぱり何考えてるかよくわからない橋本愛がかわいくて良かった。