5月29日

雨が降っている。昨日、アートハウスからの帰りにパラついた雨では確信がなかった。今日の雨は、梅雨の雨だよ、と記憶している。

優子さんをはじめての美容室(建売?の家に増設したかわいい佇まいは、まさに室、だったから)へ送っていき、その足で平安堂へ。

ドーナツをかじりながら、コーヒーを飲む。原稿の続き。原稿と書くと、なんかプロっぽいがあんまりやってあることと遠い気がする。創作?作業。作業だと、あるものを作るイメージが強いので、耕す?自分の頭の中や身体の境界を耕していく、これが近いようだ。それも耕運機を使わず、鍬、どころか今の僕はスコップで掘ってるような感覚。


どうも、会話になるとサクサクと進みやすい。この畑からは改行も使うようになった。だから進むのは、原稿用紙の字数であって、たった今こうして書いていて、進めるべきは枚数ではないじゃないか!、とこんな単純なことに思い至った。

それだけで、この日記を書いていて良かった。字数が進むことが、小説が進むことではないぞ!これなら、書き直すことだって書いた分を捨てることだって、全然(てことはないけど…)怖くなくなりそうだ。で、会話がなされる場の運動が貧弱かつ少ない。それを考えていて、全然進まない。


夕飯の時間がなくなってしまい、ホカ弁ですます。ノリ弁と、ビビンバ丼。ミナ ペルホネン?が届く。


仕事中に、『セザンヌとの対話』の引用を繰り返し読んで、雪のことで思い至ることあり。書き留めてみたが、うまくいかない。推敲してみる。