5月27日

曇り。

昼間、お客さん写真撮影に店を使いたいとのことで鍵を開けにいく。

松浦くんが来て、バイト代をもらう。スコッチの勉強を少し。


家に戻って、ラーメンと餃子を焼いて食べる。


店で、映画館とかの話。熱くなりすぎて、ユーモアがないので後で凹む。

例えば店をつくるときに、行動心理などから導き出された導線や色彩を、徹底してやると気持ち悪い面白いものもできそうだけど、だいたいはある程度の枠の中におさまることになるんじゃないか。

というのは、さらに例えば、アフリカのある地域では整列することを知らない人たちがいる。明治以前の日本の農民は走ることを知らなかったという。携帯の電波が頭に響いて一日中頭痛に悩まされている人がいる。店に、いきなりそんな人ばかりたちが現れたら、設計段階で想定された人間の行動は一気に覆されて、導線は意味をなさなくなるんではないか。

僕が引っかかっていたのは、その、突き破るダイナミズムみたいなものを消そうとする方向に向かうものより、やっぱり混沌を孕んだ部分をちゃんと掴みたいという欲求があるからではないか、と翌日になって気づく。